◆地熱の概念

「地熱住宅」の地熱とは、マグマの熱ではありません。太陽熱エネルギーが地中に蓄えられているものです。
夏の「高温・日射」熱が地中に蓄えられ、それが伝わって、建物下の地中も夏の終わり頃にはだんだん温度が上がってきます。その上がってきた床下地中温度を冬になっても冷え込まない工夫で床下地中温度に家中が支えられる構造にしているのが「地熱住宅」です。これを特に「熱伝導型地熱住宅」といいます。



7月20日と9月20日を比較すると、地表面温度が地中を伝わっているのがわかります、これにより建物の下には「地熱」が存在します、その熱を冬まで持ち越す工夫したのが「地熱利用」です。


床下は「室内」と考えます。今までの住宅は、床下換気口があるので、床下は外気がそのまま入り込みます。冬になれば当然床下が冬になります。
したがって、建物下地中を冷やさないために、基礎にも外断熱施工します。
床下は室内ですから、土台の防蟻処理も化学物質は使用禁止です。
自然素材「ヒバ油・木酢液」やの「バリアヘルスコート=液状化した炭」を使用します。


アイヌのチセ住宅の場合、冬になるにつれ、建物地下中熱をさまさない工夫として「床作り」と「アイヌの掟=一年中、土間でチョロチョロと少しだけ薪を燃やし続けること」を実施していました。)



地熱住宅では
「床作り」→基礎外断熱(基礎にも外側に断熱施工します。)
「アイヌの掟」→床下システム(家の中の廃熱を利用します。



※データー・写真・グラフ提供 玉川住宅総合研究所(玉川建設)