◆床下システム

(冬)床下空間の温度保持
初秋より、2階ホールの天井付近の暖気(日射熱)を、床下に吹き降ろし、床下空間の温度を下げないように保ちます。これにより、夏から熱を冬まで床下地中に持ち越すのを助けます。
(夏)床下の除湿
床下の空気を吸い上げ、エアコンにより1階床面近くにある低温ドライ空気を、床下に呼び込むことで、床下はドライ空気の貯蔵庫になります。また、床下は冬から持ち越された、約15℃の地温に支えられているので、ドライ空気はより一層冷やされて2階ホールに放出して再利用されます。

◆独自の換気システムでシックハウス症候群から解放された住宅
 住宅内では様々な空気汚染物質が発生する。建材や家具の接着剤、防虫剤、カーテンやカーペットに添加される防炎剤、衣類の防虫剤、トイレの消臭剤等には化学物質が含まれる。気密化を進める一方で換気が十分い行われないと健康を脅かしシックハウス症候群を引き起こす。2003年7月に建築基準法が改正になって換気設備が義務付けられたが、これはシックハウス症候群が社会問題化したことが背景にある。エコシステムでは法改正以前からこの問題に取り組み、独自の換気システムを考え出して室内の空気がいつも新鮮に保たれる。

★室内の空気汚染物質
 人体から→水蒸気、炭酸ガス、におい
 炊事・喫煙など→煙、ちり、ほこり、臭気、二酸化炭素、一酸化炭素、窒素酸化物
 新建材・塗料→揮発性有機化合物(VOC)



これは、冬中暖房しないで生活された方の測定記録です。
もちろん、日中は太陽の光が家の中に入りますから、そういう意味では、熱源がゼロではありません。自然エネルギーだけを利用しても、グラフからおわかりになる通り、床下の基礎表面温度が15度前後です。外気温度(下の赤色部分)に比べて、室内が温度低下していないことがおわかりになりますね。
これが「地熱利用」です。

しかし、本当に残念なのですが、この効果は「土地の条件」によって変わります。
日射取得量(日当たりが良いか?悪いか??)によって変化します。
上記のI邸は「日当たりが良い立地」でした。ですから、暖房を全く使用しなくても生活することができたのです。

ところが、日当たりの悪い場所では、「補助暖房」が必要になります。
冬の間、だいたい20度前後の温度設定でエアコン(または蓄熱式暖房機【深夜電力利用】)を24時間稼動していただいております。

安心してください。高断熱(外断熱)・高気密住宅では、今あなた様が想像しているほどの電気代はかかりませ
ん。

測定した結果、年間の消費電力は「1560.1KWh」です。
電気代に換算すると、
34,322円程度です。(1kwh=22円での計算です!)
夏と冬にエアコンを24時間稼動しつづけ、それで家全体(居間だけではないですよ)をほぼ同じ温度にする(全館冷暖房です)ための冷暖房費用は、1年間でたった3万5千円程度です。




※データー・写真・グラフ提供 玉川住宅総合研究所(玉川建設)