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工法の種類と特徴

●木造軸組工法・在来工法
 日本の代表的な家造りを受け継ぐもので、タテ木として通し柱・管柱・つか、ヨコ木として土台・大引き・棟木などを組み上げた工法で、柱や梁などの縦横の軸が上からの荷重を支え、斜めの軸が地震や風などの横からの力に抵抗します。タテ・ヨコ材で構造耐力が出来ているため「軸組」と言います。構造的な制約が少ないので、大きな開口部を取ることができ、間取りやデザインの自由度が高いのが特徴。増改築がしやすいことも魅力的です。

特徴

設計の自由度  柱や梁の位置を任意に決めることが出来るので自由度は高く、敷地への対応力も高い。それと増改築の融通性が他の工法に比べ、高い。
耐久性  湿気やシロアリに対しては土壌に防蟻処理をし、土台に耐久性の高い樹種を用いたり、さらに地面に近い木材に防蟻防腐処理を施し、対応。
地震・耐火性  耐震性を高めるため各種の構造用金物が開発され、枠組みを補強する。耐火性の評価は、一般の木造軸組住宅では他工法に比較して低いが、外壁などに不燃材を用いたり、一定の基準を満たしているば準耐火構造の評価を受ける。
公庫融資額 ・基本融資額(地域区分I以下同)/木造600万〜1660万円(高耐久性木造住宅はプラス100万円)準耐火・高性能順耐火660万〜1790万円
・返済期間/一般木造-最長25年 高耐久性木造・準耐火-最長30年 高性能準耐火-最長35年
標準工期 約90日〜150日

●2×4工法
 アメリカやカナダから導入されたツーバイフォーは、木材の枠に合板を貼った木製パネルで箱を作るようにして建てる工法で、枠組壁工法とも呼ばれる。枠材の断面が2×4インチであることからその名が付きました。(1インチ=2.54p)。木造軸組工法の構成が「軸」なのに対して、「面」で構成するのがkの工法の特徴、柱の変わりに壁、梁の変わりに床や天井で支え、力を面に分散させるので耐震性に優れます。耐火性や気密性、断熱性の高さに定評があり、開口部の取り方には制約はありますが、冷暖房に使用するエネルギーを節約できるので大空間の設計向きです。

特徴

設計の自由度  耐力壁の配置に一定のルールがあり、制約は受けるが格別開口部の多い設計を望まない限り、問題は無い。柱や梁の出ないスッキリした空間づくりが出来る。必要な強度を確保すれば36帖大までの大空間もつくれる。敷地対応力は、極端な変形敷地でなければ建築可能
耐久性  高耐久性木造並の評価だが、気密性の高い構造なので防湿対策が耐久性のポイント。床下の地面に防湿フィルムを敷いたり、防湿コンクリートを打つなどの対処をする。
地震・耐火性  揺れを床・壁・天井の面で分散して受け止めるため、力が一箇所に集中する事がなく、耐震性は高い。また、床・壁・天井の前面に防火性の高い石膏ボードを貼る事が義務づけられており、耐火性の評価も高い。
公庫融資額 ・基本融資額/省令準耐・準耐火・高性能準耐火660万〜1790万
・返済期間/省令準耐・準耐火-最長30年 高性能準耐火-最長35年
標準工期 約80日〜120日

●鉄筋コンクリート(RC)工法
 現場で鉄筋を組み合板でつくった型枠をはめ、そこにコンクリートを流し込み、躯帯をつくる工法。鉄筋コンクリートは、コンクリートの圧縮強さと鉄筋の引っ張り強さとが相互に補完し合って、強度・防火・耐久性共に大変優れた建築部材である。コンクリート系住宅メーカーでは、断熱と遮音に留意したPC板(鉄筋コンクリートのパネルを作ったコンクリート板)というパネルを作っている。コンクリートは石材に近いので蓄熱量が大きく、冬は日中の太陽熱を吸収して夜間に放出し、暖房した熱も吸収して気温が低くなると放出してくれる。ただ、底冷えしたり、外は涼しいのに室内は暑いといった逆の効果もある。PC板は、大型で重量があるため運搬などに手間がかかり、道路が狭かったり、空き地が無い場合には建てられない事がある。コンクリート系の住宅の最大の利点は、耐久性に優れ、万一火災の場合も延焼が少なく、自家から発生しても隣家への類焼が少ない。

鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)
ラーメンとは部材の各接点が剛に接続された骨組みをいい、柱と梁からなる構造です。間取りの自由度が大きく、耐火性、耐久性に優れています。ただし、柱や梁が大きい為、室内に露出しインテリアに大きく影響を与えることがあります。

鉄筋コンクリート造(壁式構造)
壁によって囲まれたつくりで、強度があり、ラーメン構造と異なり柱が出ていない為、部屋が広く感じられます。高気密、高断熱になるのでシックハウス対策には注意が必要となります。また壁で強度をもたせているため、改築、増築にはむかない構造といえるでしょう。

特徴

設計の自由度  型枠の形次第でどんな設計・デザインもできる。変形敷地への対応力も高い。ただし躯体が重いので、地盤が軟弱な場合はかなりの補強を要する。
耐久性 法定耐用年数は60年。コンクリートという素材の特性から耐久性は非常に高い。
地震・耐火性  鉄筋コンクリートは、それぞれ鉄筋とコンクリートが引っ張る力と圧縮する力に抵抗して強い耐震力を維持する構造。素材として、火に強いコンクリートで法的に耐火構造の指定。
公庫融資額 ・基本融資額/準耐火・耐火660万〜1790万
・返済期間/準耐火-最長30年 耐火-最長35年
標準工期 約210日〜240日

●鉄骨(S)工法
 鉄骨造とは「鉄で出来た建物」ですが、より正確に言うと「鋼(はがね)で出来た建物」です。鋼とは純粋な鉄に炭素を主とする「合金元素」がごくわずか含まれたもので、身の回りで見かける「鉄」とはほとんどが「鋼」のことです。この鋼でつくった鉄骨を組み立てて建物を建てます。

鉄骨造(重量鉄骨造)
使用される鋼材が製鉄メーカーで品質管理されたJIS規格品であるため、強度や性能が均一で安定しています。木造に比べ柱間隔を大きくとれるので、開放的な大空間が可能となります。間取りの自由度が高く、耐震性にも優れています。ただし、火や錆に弱く、ヒートブリッジ(外部の温度が内部に伝わること)を起こしやすい為、壁の内部に結露が生じやすいといわれています。

鉄骨造(軽量鉄骨造)
重量鉄骨造と同じく鋼材の品質が安定しており、精度が高く、工期は短い。火や錆に弱く、ヒートブリッジを起こしやすいため、内部結露が生じやすい。重量鉄骨造とは、使用する鋼材の形状、厚さが異なります。比較的小規模の建物に採用されます。

※ヒートブリッジとは、建物の内外に温度差がありその温度差を維持して室内環境を適正に保とうとするとき、一様な性能を持つ断熱材を使用できない箇所では断熱材を適正に使用した部分に比べ熱貫流率が大きいため、これらの部分で内外の熱交換を引き起こす。他の部分に比べ多量の熱交換が行われる場合、その部分がヒートブリッジを引き起こしているという。

特徴
設計の自由度  軸組やラーメン工法の場合は木造軸組と変わりなく比較的自由度が高い、パネルの場合はパネルのサイズや配置のルールにある程度制約を受ける、ユニットは柱や梁で構成されるので開口部はふんだんにとれ、大空間も自在に作り出せる。
耐久性  大きな影響を及ぼすのが鉄のサビ、一般的に工場内で多重な防錆を行っている。
地震・耐火性  部材の精度が高く、鉄骨を基礎に一体化し、鉄骨同士をボルトで緊結しているので揺れに強い。準耐火もしくわ省令準耐火、高性能準耐火構造だが、コンクリート系の外壁材を用いた場合に鉄骨を被覆すれば耐火構造扱いとなる。
公庫融資額 ・基本融資額/省令準耐・準耐火・高性能準耐火660万〜1790万
・返済期間/省令準耐・準耐火-最長30年 高性能準耐火-最長35年 耐火-最長35年
標準工期 約80日〜120日

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