◆高気密・高断熱住宅とは

高気密・高断熱住宅の基本コンセプトは、夏涼しく、冬暖かく暮らすために住宅そのものの機密性、断熱性を高くし、冷暖房の使用を極力抑えてエネルギーの消費を抑制する「人と環境に優しい快適な住宅」を目的としています。

人が快適だ!と思える状態には、体感温度(人が肌で感じる温度)の4つの要素(気温・湿度・ふく射熱・気流)が影響していると言われております。

気 温: 「大気の温度」のことで,一般に地上1.25〜2.0mの高さで観測が行われている地上気温を指しています。私たちが「暑い」「寒い」と感じるとき、気温が高いからといって説得しますが、気温=体感温度というわけではありません。


湿 度: 空気中に含まれている水蒸気の割合で、気温が同じでも、湿度が高ければ蒸し暑く不快感が増しますが、湿度が低ければ過ごしやすくなります。


ふく射: 快適性を考える上で、案外知られていない重要な要素が、『ふく射熱』の影響です。ふく射とは、物から物へ熱が電磁波として伝わる現象をいい、気温が適温であっても、周りの壁面(天井、壁、床の室内面)の温度が極端に低かったり、高かったりするとその熱が人体に放射され、寒く感じたり、暑く感じたりします。


気 流: 同じ気温であっても、そこに(風)があると、その気温よりも体感温度は低くなります。ちょうど熱いスープに息を吹きかける状態と同じで、風により体温が奪われるスピードが速まるからです。冬は、室内に気流のない状態が望ましく、夏は逆に気流を発生させることで、実際の気温よりも涼しく過ごすことが出来ます



高気密化することにより、住宅内部に使用する建材やシロアリ駆除剤などによるシックハウス症候群の発生にも気をつけなければなりません、このようなことを防ぐためには、建材の種類や、室内の空気がよどむ場所がないように計画換気することが必須条件になります。

人と環境に優しい家づくりへの取り組み
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